ビデオリサーチが2020年夏に発表したデータによると、2020年春（4-6月）のラジオ聴取者の聴取時間は、2019年の同時期と比べ全体で34分も増えていることがわかりました。男性の「有職者」という切り口で見ると、実に49分も増加していることがわかります。
これは、新型コロナウイルスの影響による在宅ワークが増えた時期とちょうど重なっており、在宅ワーク
となった有職のラジオ聴取者が、”巣ごもり”によりラジオとの関与がいつにもまして増えたことが伺えます。

　コロナ禍でラジオの存在感が高まっていることに関して、ニッポン放送の檜原麻希社長が2021年1月13日の
会見で「ラジオというメディアの『いつも通り』というところが、巣ごもり中のリスナーの皆さまの心強い相棒となれたのでは」との発言がありました。

　写真やグラフはもとより、発言者の感情までも直接的に視覚に訴えるテレビと違い、音声のみのラジオは
聴取者に安心感を与えやすいことや、パーソナリティの声で番組とリスナーが繋がる「ハートウォーミング」
なラジオ媒体の特性が、接触時間の増加に繋がったのかもしれません。
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